[仙台市宮城野区新田東]編 不動産売却の査定相場を知ろう【土地 建物 査定】2023年版

|| 団地とは ― 住宅を計画的、集団的に建てた区域の事  ||


このシリーズは「団地相場」と銘打ってますが、計画的ではない住宅区域も仙台市及び近郊には多くありますので、併せてご紹介いたします。

当窓口では仙台市宮城野区で不動産売却を検討されている方に向けて情報発信を多く行っております。売却金額のデータや事例、お得な情報、不動産売却の方法など、たくさんご紹介していますので、こちらもご参考になさってください。

今回取り上げるのは仙台市宮城野区「新田東」です。
「新田」新田で分けて取り上げる予定で今回は「東」です。
小鶴新田駅の真隣に「タカラレーベン東北」による新築分譲マンションの建築が発表されましたが、そういえばそこずっと空き地でしたよね。
小鶴新田駅の開業が2004年でしたが、本格的に人口が増えだしたのはその1,2年後からでしょう。マンション、アパートがガンガン建築されましたが、商業施設も多く出来ましたので利便の良い町になりました。

まだまだ新しい町なので「売り地・売り戸建て」は少ないですが、この2023年の今不動産相場や価格事情がどうなっているか一緒に見ていきましょう。

宮城野区全体の記事も書いています!よろしければ併せてご覧下さい!
1970年台の新田東付近の航空写真です(写真は国土地理院より //www.gsi.go.jp/ )


まだ「小鶴新田駅」も無く開発もされていなので広大な土地が広がっています。今も東側は田んぼですが、こうしてみると良く開発したものです。



さてでは早速公示価格(基準地価)を見ていきましょう。新田東では、毎年1か所のみ公示価格(基準地価)の発表があります。

新田東2丁目13-10  42万9752円/坪
こちらは「ヨークベニマル新田東店」の西側約200メートルの地点です。グーグルマップを出しておきます。

すぐ近くの新田4丁目にも公示価格の発表がありますので、参考に見てみましょう。

新田4丁目36-7 40万3305円/坪
こちらの場所は焼肉の「ときわ亭 新田店」や「ローソン 仙台新田四丁目店」のすぐそばの地点です。

2つの地点は坪40万~坪42万円ですが、数字を見ていかがでしょうか?なかなかだと思います。

とはいえこの新田4丁目の公示価格をさかのぼって見ていくとバブル期の数字もあるのですが、実に坪48万円!でした。今と違って何もなかった時期でこの数字ですからバブル期のすごさがわかりますよね。

ちなみに近年宮城県内で最も地価が低かった2012年の公示価格は坪25万ほどでした。今や、1.6倍です。手放す時期をお考えの方はぼちぼち良さそうな気もします。

では実際の公示価格と路線価を地図上で見てみましょう。


少し大きめに表示させました。画像右上の赤字で「宮城野-12 130,000円/㎡」と書いてある地点が公示価格(基準地価)の発表がある地点で、毎年発表されています。(坪ではなく㎡記載です)

画像中央やや左には先ほどご紹介した新田4丁目の公示価格の発表があります。116,000/㎡です。


良く見ると、ラインが引いてある脇には必ず72700などと数字が書いてありますが72,700円/㎡の意味で「固定資産税路線価」です。固定資産税を納める時の指標の数字です。地価の高いエリアにお住いの方は多くの固定資産税をお支払いですが、このように細かく設定されている訳です。公示価格より低い金額で設定されるのが通常ですので、差が当然あります。 

画像中央の道路を挟んで右側の区画整理地側の数字が高いのがすぐにお分かりになるかと思いますが、区画整理地は地価がこうして上がりやすいです。1.3倍くらいは差がありますね。

こういった違いが実際の実取引にどこまで反映されるかは微妙なところですが、このように一路ずれただけでだいぶ金額が変わる事もある訳です。

単なる印象論ではなく客観的な数字も当然見ながら不動産の価値を見極めていくわけですがご覧になられるのが初めての方も多いのではないでしょうか。


さて、
続いて実際の取引額はどうなっているでしょう。実勢価格を見ていきましょう。

戸建ての取引、土地の取引を合わせても令和に入ってから10件程度しか事例として残っているデータがありません。実際に取引の数は非常に少ないと思います。

もともとが田んぼでしたから、当初は地主さんがお持ちの土地だった所が、区画整理事業の際に分割されたでしょうが、多くの地主さんは所有したままアパートやマンション等を建築しているはずですし、テナントとして貸しているケースも多いです。

と言う訳で、まだまだ新しい町の場合はよくある事ですが、もうあと15年~20年くらいしないと一般の人が買えるような土地は出てこないでしょうね。

とはいえ、取引がゼロではありません。直近のデータを拾ってみると坪59万ほどの取引が出てきました。なかなかの数字ですね。坪55万の履歴もありますから、一般住宅やアパート向きのほどほどの大きさの土地の場合は、そのくらいが「イマ」の相場でしょうね。
まぁ正直「仙石線」の利便もそこまでよくも無いですからやはり、区画整理によって魅力的な町が作られた結果地価が上昇している、と言う事でしょう。
私なら坪60万近く出すなら地下鉄沿線を選びそうです。

と言う訳でここまで地価が高くなると一般の方は買えませんから、買うとしたら不動産業者や、アパート建築屋さんでしょう。当窓口のお客様でもアパートを建てたい方は多いですからお気軽にご相談下さいね。

この数年仙台市内はどこも土地不足で、そんな中で分譲住宅を専門に建てている業者さんの勢いは衰えずガンガン土地を買っていますから、一般の方が土地を買うのは難しくなってきています。『少し高いよな~』と思いつつもしょうがなく買うケースも多くあり、やはりこれは売る側としてはウレシイ事ですが、不動産業者としては実は複雑な心境で、不動産と言うのは高くなりすぎると「売りにくい」からです。当窓口のような不動産業者による売買の仲介は成功報酬制です。売れなけば1円にもなりません。大変な時代です。

と言う訳で・・・
もし、相談した不動産会社さんからの土地の提示金額が坪40万円を切っていたら注意ですね。駅チカの場合は坪50万を超えるケースも多いので個別の案件についてはお気軽にご相談下さいね。


さて、
この記事をお読みになられる方は、宮城野区新田東エリアや「小鶴新田駅」付近など不動産をお持ちだったり、相続する可能性があるなど何かしらの縁がおありの方かと思います。

当そうだん窓口のような不動産のプロが見るのは、過去数年の実際の取引価格、路線価、個体差、将来性や地域性、傾向などですが一般の方は真偽の不明な「一部のデータを拾う事」しか出来ないかと思いますので、当ブログで紹介している実勢価格(実取引額)ご参考にして頂いて賢く・お得に不動産売却を成功させて下さい。

不動産は世界に一つだけのオンリーワンのモノです。その価値を見極めるのは豊富な経験と知識が必要です。


大事な事は不動産の価値を『正しく知る事』です。 正しい価値を誤ってしまうとスタートラインが間違っているということになります。
仙台に土地勘の無い方が相続される事もだいぶ増えているようで、東京や関東近郊からのご相談も増えております。

実は不動産の売却は難しくはありません。

【 難しいのは「より良い条件で売る」 ”これが難しい”のです 】

賢くお得に不動産売却を成功に導く不動産業者はそこまで多くはありません。
当窓口のように情報をオープンにしている不動産会社にご相談下さい。これほど情報発信し、オープンな不動産会社は県内にはありません(断言)知人友人に紹介されたから、と安易に処分の選択しては損します。

弊社は宮城県仙台市・多賀城市・富谷市・名取市・岩沼市・大和町・利府町を中心に、不動産仲介・買取をおこなっています。 賃貸運用や投資での資産形成のお手伝いも喜んで致します! 相続不動産の売却についても、確かな経験と知識でサポートいたします。 そのほかにも不動産について何かお悩みがあれば、ご遠慮なくお問い合わせください。(売る・買うだけが不動産ではありません)

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筆者プロフィール  ||  笠原 紀久夫 
 宅地建物取引士 / マンション管理士 / 賃貸不動産経営管理士 /ほか不動産系資格多数 

 宮城県仙台市 在住歴 40数年
『宮城・仙台が好き過ぎる宅地建物取引士』として「仙台の不動産そうだん窓口」で多数の案件のご相談・お取引に係わっています。

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