このシリーズでは「団地相場」と銘打ってますが、計画的ではない住宅地も仙台市内には多くありますので、併せてご紹介いたします。
今回取り上げるのは仙台市宮城野区「清水沼」です。
清水沼と言えばすぐそばに原町商店街がありますが、現在(2022年12月)「仙台まちいこ」スタンプラリー開催していますね。非常にわかりづらいしお年寄りがアプリを利用出来るのか不明ですが、システムもわざわざ作ったのでしょうから、少なくとも年に1度くらいは今後開催してほしいものですね。
さて、いきなり余談から入ってしまいましたが、その名の通り清水沼には昭和40年頃まで清い良い水があふれ、沼があったようですが、宅地化が進み現在の清水沼公園の形に埋められたようです。
春は見事な桜が見られる大きめの公園で、樹木多く綺麗に整備され子どもを中心に毎日にぎわっていますよね。
梅田川を超えた北側にはJRの車両基地がありますが、1970年以前は全て田畑でした。そこから一気に無秩序な住宅開発が進み1980年頃には現在の清水沼の町が出来上がっています。
私も不動産業ですので仕事柄あちこち車で行きますが、この清水沼は車で行きたくない町のランキング上位です。それほどに入り組んで細い道ばかりです。
1970年台後半の清水沼付近の航空写真です(写真は国土地理院より //www.gsi.go.jp/ )
昔からの古い町なので今とあまり変わりませんね。もっと古いと全然違うようですが資料がありませんでした。
さて、前段が長くなりましたが
まずは清水沼の公示価格を見ていきましょう。毎年一か所のみ発表されています。
清水沼3丁目2-6 31万5702円/坪
上記住所は清水沼公園の北東側約200メートルの地点です。
バブル期のピークが坪53万円、2010年の近年最も地価が低かった時で坪22万円ですからなかなか上がり下がりです。そもそも仙台エリアは地価がだいぶ上昇し続いていますので2010年比でこれくらいの上昇(143%アップ)は何処の地域でも見られますのであまり驚きはありません。
今後坪53万円のような公示価格になるようには思えないですが、近隣もだいぶ上がっていますので、つられて上昇は続くでしょう。しかし先に述べたように道路幅の問題などは今後改善は見込めないでしょうから、大幅には上昇しないでしょう、そう思います。(今後何があるかわかりませんので断定はしませんが笑)
さて、
実取引、実勢価格はどうなっているでしょうか。
道路幅に問題を抱えていなければ坪35万~40万円は複数取引見られますので十分にイケル数字なのでしょう。坪48万ほどの取引もありましたが、道路やその他条件がかなり良い宅地でした。
ところで
この清水沼は原町小学校学区です。少子化が続いているとはいえ、この学校は全学年3~4クラスほどあります。子供も多いという事は住宅が売れる、と言う事です。戸建てを買うか・・マンションにしようか。街中ですのでマンションを選ぶご家庭も多いと思いますが同じような金額を払うのであれば戸建てが利用と言う家庭も今でも多いモノです。
大きめの土地は買う方が限られてきますので、坪単価は安くなりがちですが、それでも坪40万程度までであれば苦労せずに売却出来るのではないでしょうか。
坪30万を切るような取引はまず見られませんので、不動産会社などからの提示金額が30万円に近かったら注意ですね。とはいえ個体差がだいぶ出るエリアです。慎重にお取引しましょう
参考に、隣接町の原町エリアの公示価格を見ていきましょう。
原町1丁目3-11 41万9834円/坪
原町4丁目4-17 26万3140円/坪
原町1丁目3-11 は「ラーメンスミス」近くの「炭火焼肉彩火」がある地点。
原町4丁目4-17は「仙台中央自動車学校」すぐそばの地点です。
1丁目の方も地点としては清水沼に近いですが、完全に商業地域ですのであまり比較対象としては適切ではないように思います。4丁目の方は参考にしてよいでしょうね。清水沼の奥の方で道路幅もキツい場所が多いですので、ご所有の土地と比較してみるとよいと思います。
この辺はまだまだ広めの土地をお持ちの方(相続された方)も多いと思います。道路事情の関係で一般住宅向けの宅地にはなりえない土地もありますが、アパートやマンションに適している土地も多くあります。お気軽にご相談下さいね。
さて、
この記事をお読みになられる方は、宮城野区清水沼エリアに不動産をお持ちだったり、相続する可能性があるなど何かしらの縁がおありの方かと思います。
不動産のプロが見るのは、主に実取引価格、将来性や地域性、傾向などですが一般の方は「一部のデータを拾う事」しか出来ないかと思いますので、当ブログでも何度も記事化している実勢価格(実取引額)がわからないかと思います。ぜひ参考になさって頂いて賢く・お得に不動産売却を成功させて下さい。
不動産はオンリーワンのモノで世界に一つしかありません。個体差より金額は微増減しますし、面積や道路付けにより実勢価格がそのまま当てはまらない事の方が多いです。
実勢価格がいかにデータとして出ているとしても、3年前のデータでは「参考」にしかなりませんし、道路を挟んだ向かいの土地の値段を単純にそこから算出は出来ません。
大事な事は不動産の価値を正しく知る事です。
高齢化のピークは、2050年台とまだまだ先らしいですが、最近も「相続」のご相談がかなり多くなっております。仙台に土地勘の無い方が相続される事もだいぶ増えています。
実は不動産の売却は難しくはありません。
難しいのは「相場より高く、通常より良い条件で売る」 ”これが難しい”のです。
賢く、お得に不動産売却を成功可能な不動産業者はそこまで多くはありません。
当窓口のように情報をオープンにしている不動産業者にご相談下さい。知人友人居に紹介されたから、とか「一括査定なら安心」とか安易に選択しては損します。
当窓口は一括査定を推奨しませんし当窓口は行っておりません。
弊社は宮城県仙台市・多賀城市・富谷市・名取市を中心に、不動産仲介・買取をおこなっています。 相続不動産の売却についても、確かな経験と知識でサポートいたします。 そのほかにも不動産について何かお悩みがあれば、ご遠慮なくお問い合わせください。
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筆者プロフィール || 笠原 紀久夫
 | | 宅地建物取引士 / マンション管理士 / 賃貸不動産経営管理士 /ほか不動産系資格多数
宮城県仙台市 在住歴 40数年 『宮城・仙台が好き過ぎる宅地建物取引士』として「仙台の不動産そうだん窓口」で多数の案件のご相談・お取引に係わっています。
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