[仙台市青葉区西花苑] 不動産売却の相場を知ろう【土地 建物 査定】2023年版

|| 団地とは ― 住宅を計画的、集団的に建てた区域の事  ||

このシリーズでは「団地相場」と銘打ってますが、計画的ではない住宅地も仙台近郊には多くありますので住宅街についても併せてご紹介いたします。

当窓口では仙台市青葉区で不動産売却を検討されている方に向けて情報発信を多く行っております。売却金額のデータや事例等もご紹介していますので、こちらもご参考になさってください。

今回取り上げるのは青葉区「西花苑」です。お隣の折立の方が先に団地として出来上がってましたが、それでも分譲開始は1970年台です。80年台前半にはほぼ今の形で住宅が並んでいましたから、なかなかの古さですね。

「西花苑」の話題を出すからには避けて通れないのが震災による「地滑り」です。折立の方が古い団地ですから被害は折立の方が大きいですが、西花苑でも完全に基礎ごと地滑りし、谷に落ちかけているような建物も見られました。いわゆる宮城県沖地震は1978年でしたが、ちょうどその頃の基準が甘いギリギリの時期に造成完成していますから、危険なポイントも多いでしょう。

とはいえ、当然取引がない訳ではなく、擁壁や土地の造成具合により結構個体差は出るものの取引数はまずまず多いと言っても良いと思います。

ところで、西花苑1丁目の西側に「介護付有料老人ホーム西花苑コミュニティ さくらハウス」がありますが、その辺の開発はだいぶ後からだったようでまた雰囲気が違いますよね。
景色の良い地点も多いので、そういうのが好きな人にはたまらなく魅力的な土地に見えるはずです。(個人的にも好きです)

1980年台中頃の西花苑付近の航空写真です(写真は国土地理院より //www.gsi.go.jp/ )


画像の中心が西花苑ですが、画像左側の栗生がまさに工事中のような感じで何もありませんね。こうしてみるとだいぶ変わったものです。

さて、
まずは公示価格(基準値含む)を見ていこうと思ったのですが、西花苑では公示価格の発表地点がありませんので隣の折立の公示価格を見ていきましょう。

折立4丁目6-5  10万3471円/坪

場所としては、「折立団地簡易郵便局」の北東すぐに大きめの公園がありますがそのすぐそばの地点です。グーグルマップを出しておきます。


お隣の栗生や、折立ものそうですが、愛子バイパスの南側か北側かでだいぶ宅地の評価に違いが出てきます。西花苑の2丁目に関しては南側ですから、先ほどの折立の公示価格の折立4丁目の近い評価ですが、西花苑の1丁目に関しては、1~2割くらいは評価が高くなっています。

ちなみに・・・この折立の4丁目の公示価格ですが、
バブル期のピークで坪30万円ほどで、底値だった2012年頃は坪9万ほどでした。仙台市を中心に東日本大震災後に価格が上昇を続けている中、この折立はほぼ上昇していません。つまり地続きの西花苑もキビシイ状況と言う事です。

さて、実勢価格はどうなっているでしょうか。

抜群に条件が良い場合に「坪20万円」ほどですが、ほとんどの土地が坪15万程度の取引額で収まっています。条件が悪い場合、坪6万!ほどの取引も見られますからなかなかキビシイですね。

当窓口でも何度かこの折立や西花苑のエリアのお取引にかかわっていますが、擁壁の組み方が今の基準に合わない土地が多く、その分は金額が引かれて坪10万円台にしかならないケースが非常に多いです。成約までに時間もかかりましたので、探している人の絶対数が少ないのでしょうね・・

最初にご紹介した通り1970年台後半の分譲開始後40年以上が経過し、初期に不動産を求めた方の相続が最近は増えてきています。非常に取引数は多いです。同居していない方の相続が多く、古屋付の場合が多いのが特徴ですね。勿論!ですが、当窓口でも古屋付の土地・建物の売買も得意ですのでお気軽にご相談下さいね。

さて、
この記事をお読みになられる方は、青葉区西花苑や、折立エリアに不動産をお持ちだったり、相続する可能性があるなど何かしらの縁がおありの方かと思います。

不動産のプロが見るのは、主に実取引価格、将来性や地域性、傾向などですが一般の方は「一部のデータを拾う事」しか出来ないかと思いますので、当ブログでも何度も記事化している実勢価格(実取引額)がわからないかと思います。ぜひ参考になさって頂いて賢く・お得に不動産売却を成功させて下さい。

不動産はオンリーワンのモノで世界に一つしかありません。個体差より金額は微増減しますし、面積や道路付けにより実勢価格がそのまま当てはまらない事の方が多いです。

実勢価格がいかにデータとして出ているとしても、3年前のデータでは「参考」にしかなりませんし、道路を挟んだ向かいの土地の値段を単純にそこから算出は出来ません。


大事な事は不動産の価値を正しく知る事です。 
高齢化のピークは、2050年台とまだまだ先らしいですが、最近も「相続」のご相談がかなり多くなっております。仙台に土地勘の無い方が相続される事もだいぶ増えています。

実は不動産の売却は難しくはありません。
難しいのは「相場より高く、通常より良い条件で売る」 ”これが難しい”のです。
賢く、お得に不動産売却を成功可能な不動産業者はそこまで多くはありません。
当窓口のように情報をオープンにしている不動産業者にご相談下さい。紹介されたからと安易に選択しては損します。

弊社は宮城県仙台市・多賀城市・富谷市・名取市を中心に、不動産仲介をおこなっています。 相続不動産の売却についても、確かな経験と知識でサポートいたします。 そのほかにも不動産について何かお悩みがあれば、ご遠慮なくお問い合わせください。

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筆者プロフィール  ||  笠原 紀久夫 
 宅地建物取引士 / マンション管理士 / 賃貸不動産経営管理士 /ほか不動産系資格多数 

 宮城県仙台市 在住歴 40数年
『宮城・仙台が好き過ぎる宅地建物取引士』として「仙台の不動産そうだん窓口」で多数の案件のご相談・お取引に係わっています。

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