ここ数年日本の自殺者は2万人前後です。家の内外問わずその土地上で自死された場合にその不動産を売却する場合は、当然の事ながらいわゆる事故物件として購入希望者に対して告知しなければなりません。ようやく国土交通省から明確なガイドラインが発表されましたので、昔のようにあいまいには出来ません。
さて、当窓口では過去にも「火事になって事故物件となった」実例を記事にしておりますのであわせてご覧下さい。
さて、今回ご紹介するのは、自死なされたご家族がある不動産業者に相談に行った結果、どうにも処理しずらい物件になってしまった例のご紹介です。
Hさんの息子さんが自死されたのは郊外にある8階建ての郊外のマンションでした。
息子さんご自身が新築時に購入し一人で住まわれていたお部屋の中でした。
「結婚する予定もないし、マンションなんて買わない」そういっていたHさんの息子さんですが、両親の説得もあり購入する事に。70㎡ほどのファミリータイプのマンションでした。
当時2200万円ほどで購入。最後の残っていたお部屋で、他よりも安く買えたのでした。
7年後の冬、お部屋で自死されたのが発見されました。
発見は10日後でしたが冬だった事やお風呂場内であったこともあり匂いもありませんでした。
「この話を他人にするのもイヤだし、どこに相談に行ったらいいのかわからない」
そう思いつつも、資産としてお持ちのアパートの管理をさせている「賃貸専門の不動産業者Y」に相談に行くことに。
「お任せ下さい、少し相場より安くなるかもしれませんが綺麗にして賃貸に出してみましょう」
不動産業者Yに言われるがままにまるまるっと水回りを交換。200万円ほどの費用をかけてリフォームを行い、募集スタート。
・・・2カ月後、無事に成約の連絡が。
「どうなる事になるかと思ったけど上手く貸せてよかった」
ほっと胸をなでおろしたHさんでした。
人の噂も七十五日。
5年が経過した頃・・・
設置していたエアコンが故障。ウォシュレットの調子も悪いと合計15万円の出費でした。
運が悪いのか、その年宮城県に強烈な寒波が。給湯器が故障し45万円の費用が。
このマンションに限らない話ですが、この何年かだけを見ても宮城県・仙台市内のマンションでは地震等の自然災害を理由に修繕費が一気に上がったマンションがかなりあります。何故か一緒に管理費も上がったりしているマンションもあります。
このHさんが所有しているマンションも管理費・修繕費の増額があり購入時と比べおよそ180%のアップ。
「これではせっかくの賃貸収入も残らない」
「とりあえず何となく貸しておこうか」と貸したマンションですが、固定資産税を含めたランニング費用を引くと毎月手残りが16000円まで減っていました。
そこに度重なる修繕費による出費も。
もう持っていてもマイナスにしかならない。いよいよそう判断され、当「仙台の不動産そうだん窓口」にご相談にいらしたのでした。
立ち退いてもらうのもまとまったお金が必要ですし、大変な事です。当窓口でも賃貸についてのご相談を多くお受けしておりますが、賃貸期間を定めた定期借家契約のご提案もしております。
今回のケース、時間が解決してくれる面もあるので、賃貸に出すのも悪くなかったでしょう。
相場より4割安く貸した事、これも致し方かなったかもしれません。しかし、これに期限を決めておけば賃貸も円満に終了し、その後空いたお部屋の処分も楽でした。
当窓口では現在お部屋を借りてもらっている方と話し合いをしている所です。
個人情報にも触れる案件ですので詳細は書けませんが、このご相談がそののちどうなったか、また記事にしたいと思います。
さて、
仙台の不動産売却だけでなく、こういった不動産に係る不随した問題にも取り組んでいるのが当「不動産のそうだん窓口」です。
当窓口のようなオープンな不動産会社さんは意外と少ないものです。価格も含めて納得感のある情報をご提示します。
大事な事は不動産の価値を正しく知る事です。
弊社は宮城県仙台市・多賀城市・富谷市・名取市・岩沼市を中心に、不動産仲介をおこなっています。 不動産の売却・賃貸について確かな経験と知識でサポートいたします。 そのほかにも不動産について何かお悩みがあれば、ご遠慮なくお問い合わせください。
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筆者プロフィール || 笠原 紀久夫
 | | 宅地建物取引士 / マンション管理士 / 賃貸不動産経営管理士 /ほか不動産系資格多数
宮城県仙台市 在住歴 40数年 『宮城・仙台が好き過ぎる宅地建物取引士』として「仙台の不動産そうだん窓口」で多数の案件のご相談に係わっています。
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