不動産売却のかかる宣伝広告費は誰が負担する？売主が負担する事もある？

2023-12-25

ワンポイント知識

売却活動時の広告費は誰が負担する？

不動産を売却するためには、多くの人に物件の情報を知ってもらうことが必要です。そのため、チラシやインターネット広告などの広告を活用するのが一般的です。

では、これらの広告費は誰が負担するのでしょうか。

不動産売却を成功させるためには、多くの人に物件の情報を知ってもらうことが必要です。そのため、不動産会社はチラシやインターネット広告などの広告を活用して、売却活動を行います。

これらの広告費は、不動産会社が負担するのが一般的です。これは、売却活動にかかる査定の調査費・交通費・広告費などの費用は、すべて不動産が売却できたあとに支払う仲介手数料に含まれているためです。

そのため、不動産会社に売却を依頼する際には、仲介手数料以外に費用の負担を求められないか確認することが大切です。もし、仲介手数料以外の費用の負担を求められた場合、どのような理由による請求なのかをよく確認しましょう。

また、仲介手数料は、不動産の売却価格によって上限が決まっています。

不動産の売却価格が400万円以下の場合：売却価格×3パーセント＋6万円＋消費税

不動産の売却価格が400万円超1,000万円以下の場合：売却価格×3.6パーセント＋6万円＋消費税

不動産の売却価格が1,000万円超の場合：売却価格×4.0パーセント＋6万円＋消費税

算出した金額を超えていないかも、確認するようにしましょう。

具体的な事例を挙げて、わかりやすく解説する

例えば、不動産の売却価格が500万円の場合、仲介手数料の上限は、以下の通りです。

売却価格×3.6パーセント＋6万円＋消費税

500万円×3.6パーセント＋6万円＋消費税

18万円＋6万円＋10,800円

34万8,800円

つまり、不動産会社に仲介を依頼する際には、仲介手数料として34万8,800円を超える請求は、不当な請求である可能性が高いということです。

不動産売却は、売主にとって大きな買い替えイベントです。そのため、売却手続きは慎重に進めることが大切です。不動産会社に売却を依頼する際には、仲介手数料や広告費などの費用について、よく確認するようにしましょう。

売主が広告費を負担する場合

不動産売却の広告費は、一般的に不動産会社が負担します。しかし、売主の希望で以下のような依頼をした場合は、追加費用の負担が発生することがあります。

費用が高額な媒体への広告掲載を依頼する

例えば、大手ポータルサイトやテレビ・新聞への広告掲載は、一般的な広告媒体よりも費用が高額です。このような媒体への広告掲載を希望する場合は、追加費用の負担が発生する可能性があります。

購入希望者が遠方の場合に現地や不動産会社ではなく購入希望者の居住地などに出向いてもらう

購入希望者が遠方から来る場合、現地や不動産会社ではなく、購入希望者の居住地などに出向いて内覧を受け付ける場合、交通費や宿泊費などの費用が発生する可能性があります。このような費用は、売主が負担することになります。

一般的な広告活動よりもコストがかかる依頼は、追加費用の負担がかかることを覚えておきましょう。

また、不動産会社に広告活動をすべて任せなくても、自分で費用を負担して広告活動を行うことも可能です。例えば、チラシやポスターを作成して自分で配布したり、SNSで物件情報を発信したりするなどの方法があります。

自分で広告活動を行う場合は、以下の点に注意しましょう。

広告の内容やターゲットを明確にする

効果的な広告媒体を選ぶ

適切な予算を計画する

自分で広告活動を行うことで、費用を抑えながら効果的な売却活動を進めることができます。

個人的に費用を負担して広告活動は可能か

不動産売却の広告費は、一般的に不動産会社が負担します。しかし、売主が費用を負担して広告活動を行うことも可能です。

媒介契約の種類によって、個人的な広告活動が可能か否かが異なります。

一般媒介契約

一般媒介契約では、売主は複数の不動産会社に売却を依頼することができます。そのため、売主は不動産会社に広告活動を依頼するだけでなく、自分で費用を負担して広告活動を行うことも可能です。

専任媒介契約

専任媒介契約では、売主は1社の不動産会社にしか売却を依頼できません。そのため、売主は不動産会社に広告活動を依頼することになります。ただし、売主は自分で費用を負担して広告活動を行うことも可能です。

専属専任媒介契約

専属専任媒介契約では、売主は1社の不動産会社にしか売却を依頼できません。また、売主は自分で購入希望者を探すことも禁止されています。そのため、売主は自分で費用を負担して広告活動を行うことはできません。

個人的に広告活動を行う場合のメリットとデメリット

自分で費用を負担して広告活動を行う場合のメリットは、以下のとおりです。

費用を抑えられる

不動産会社に広告活動を依頼する場合、費用は高額になる可能性があります。自分で費用を負担して広告活動を行うことで、費用を抑えることができます。

自分の希望通りの広告ができる

不動産会社に広告活動を依頼する場合、不動産会社の意向に沿った広告となる可能性があります。自分で費用を負担して広告活動を行うことで、自分の希望通りの広告をすることができます。

一方で、デメリットも以下のとおりです。

手間と時間がかかる場合がある

自分で広告活動を行う場合、チラシやポスターの作成、配布、SNSでの投稿など、手間と時間がかかる場合もあります。

法律に違反する可能性がある

専属専任媒介契約を結んでいる場合、自分で購入希望者を探すことは禁止されています。違反した場合は、違約金の支払い義務が生じる可能性があります。

個人的に広告活動を行う際の注意点

自分で費用を負担して広告活動を行う場合は、以下の点に注意しましょう。

媒介契約の種類を確認する

専属専任媒介契約を結んでいる場合は、自分で広告活動を行うことは禁止されているので、注意が必要です。

広告の内容やターゲットを明確にする

広告の内容やターゲットを明確にすることで、効果的な広告活動を進めることができます。

効果的な広告媒体を選ぶ

ターゲットに合わせて、効果的な広告媒体を選びましょう。

適切な予算を計画する

広告費は、予算をオーバーしないように注意しましょう。

自分で費用を負担して広告活動を行うことで、費用を抑えながら効果的な売却活動を進めることができます。しかし、手間と時間がかかる場合もあるので、事前にメリットとデメリットをよく検討してから判断しましょう。

不動産売却における広告活動の種類・方法

不動産売却の広告方法は、大きく分けて以下の6つに分けられます。

新聞の折り込みチラシやポスティング

最も一般的な広告方法です。ターゲットエリアを絞って配布できるため、効率的な宣伝が可能です。

住宅情報誌への掲載

不動産売却の専門誌やフリーペーパーなどの情報誌への掲載です。ターゲット層に絞ってアプローチできるため、効果的な宣伝が可能です。

大手不動産ポータルサイトなどネットへの掲載

インターネットで物件情報を検索する購入希望者が多いため、効果的な広告方法です。

レインズへの登録

全国の不動産会社が利用できる物件情報データベースへの登録です。全国の不動産会社から購入希望者を紹介してもらえる可能性があります。

現地に看板を設置

物件の周辺を通行する人に物件情報をアピールできます。

広告方法の選び方

不動産売却の広告方法を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

ターゲット層

物件の購入を検討しているターゲット層を明確にしましょう。ターゲット層に合わせた広告方法を選ぶことで、より効果的な宣伝が可能です。

予算

広告費は、予算に合わせて調整しましょう。広告費を抑えたい場合は、新聞折り込みチラシやポスティングなどの費用が比較的安い方法がおすすめです。

物件の特徴

物件の特徴に合わせて、効果的な広告方法を選びましょう。例えば、駅近の物件の場合は、電車利用者をターゲットにした広告方法が効果的です。

効率的な宣伝方法

効率的な宣伝を行うためには、複数の広告方法を組み合わせて行うことが効果的です。例えば、新聞折り込みチラシやポスティングでターゲットエリアを絞ってアピールし、住宅情報誌や大手不動産ポータルサイトへの掲載でターゲット層を広げ、レインズへの登録で全国の不動産会社から紹介を受けられるようにするなどの方法があります。

また、広告を出した後は、効果を検証して、必要に応じて広告方法を調整することも大切です。

インターネット広告について

インターネットで住宅情報を検索する人は、年々増えています。そのため、インターネット広告は、不動産売却の広告方法として、最も効果的なものの一つです。

インターネット広告には、以下のメリットがあります。

ターゲット層を絞ってアプローチできる

インターネット広告では、性別や年齢、地域などの条件でターゲット層を絞って広告を配信することができます。そのため、効率的に宣伝することができます。

24時間365日、いつでもどこでも見られる

インターネット広告は、24時間365日、いつでもどこでも見ることができます。そのため、購入希望者の目に触れる可能性が高くなります。

費用を抑えやすい

インターネット広告は、費用を抑えやすいというメリットもあります。例えば、大手不動産ポータルサイトへの掲載は、比較的安価で始めることができます。

レインズへの登録も効果的

レインズとは、不動産会社が利用できる物件情報データベースです。レインズに登録することで、依頼している不動産会社以外の会社も、あなたの家の情報を検索して見ることができます。

そのため、レインズへの登録は、インターネット広告と併用することで、より多くの人に物件情報を知ってもらうことができます。

まとめ

インターネット広告とレインズへの登録を活用することで、効率的に不動産売却の宣伝を行うことができます。

不動産売却を近隣に知られたくない場合の広告方法

不動産売却を成功させるためには、多くの人に物件情報を知ってもらう必要があります。しかし、近隣の人に知られたくないという希望もあるでしょう。

そのような場合は、以下の広告方法がおすすめです。

不動産会社に任せる

不動産会社に売却を依頼する場合、不動産会社が広告活動を担当します。不動産会社は、近隣に知られないように配慮した広告活動を行うことができます。

チラシを配布する

チラシを配布する広告方法は、ターゲットエリアを絞って配布できるため、近隣に知られないようにすることができます。また、不動産会社に依頼する場合、配布範囲を指定することも可能です。

購入希望者を募集する

不動産会社に依頼して、購入希望者を募集する方法もあります。この方法であれば、不動産情報がネット上に掲載されることがなく、近隣に知られる可能性は低くなります。

不動産会社に相談する

どの広告方法が最適かは、不動産の立地や条件などによって異なります。そのため、不動産会社に相談して、希望に合う広告方法を選ぶことが大切です。

具体例

例えば、駅近の物件を売却する場合、駅周辺にチラシを配布する広告方法が効果的です。また、郊外の物件を売却する場合、不動産会社に依頼して、購入希望者を募集する広告方法が効果的です。

不動産会社に相談する際には、以下の点を明確にしておきましょう。

近隣に知られたくない理由

希望する広告方法

予算

不動産会社の担当者が、あなたの希望を理解した上で、最適な広告方法を提案してくれるでしょう。

不動産売却の広告を出す際のポイント

広告を出す際には、以下のポイントを意識しましょう。

ターゲット層を明確にする

広告は、ターゲット層に響く内容でなければ効果がありません。そのため、ターゲット層を明確にして、その層に興味を持ってもらえるような内容の広告を作成しましょう。

物件の魅力をわかりやすく伝える

広告では、物件の魅力をわかりやすく伝えることが大切です。物件の特徴やメリットを、具体的な数字やエピソードなどを交えて説明しましょう。

競合物件との差別化を図る

同じような物件が他にもある場合は、競合物件との差別化を図ることも大切です。物件の特徴や価格、立地などの点で、競合物件と比べて優れている点をアピールしましょう。

広告の費用と効果を検証する

広告を出した後は、費用と効果を検証しましょう。効果的な広告方法を継続し、効果が少ない広告方法は見直しましょう。

具体的な広告の内容

広告の内容としては、以下のようなものが挙げられます。

物件の概要

物件の所在地、間取り、築年数、価格などの基本情報を記載しましょう。

物件の魅力

物件の特徴やメリットを、具体的な数字やエピソードなどを交えて説明しましょう。例えば、駅近の物件であれば、駅からの距離や徒歩時間などを記載するなどです。

物件の写真

物件の良さが伝わるような、明るくきれいな写真を掲載しましょう。

内覧の案内

内覧の案内を記載して、購入希望者に興味を持ってもらいましょう。

不動産会社に相談する

広告の内容については、不動産会社に相談すると良いでしょう。不動産会社は、これまでの経験やノウハウを活かして、効果的な広告を作成してくれるでしょう。

不動産売却における広告まとめ

不動産売却の広告を成功させるためのポイント

不動産売却の広告は、売却活動の成功のカギを握っているといっても過言ではありません。

広告は、不動産会社に作成を依頼することができますが、その仕上がりが売却活動の成否を左右します。そのため、以下のようなポイントを意識して、不動産会社と相談しながら広告を作成しましょう。

ターゲット層を明確にする

物件の魅力をわかりやすく伝える

広告では、物件の魅力をわかりやすく伝えることが大切です。物件の特徴やメリットを、具体的な数字やエピソードなどを交えて説明しましょう。

競合物件との差別化を図る

広告の費用と効果を検証する

広告を出した後は、費用と効果を検証しましょう。効果的な広告方法を継続し、効果が少ない広告方法は見直しましょう。

費用と効果

不動産売却の広告費は、一般的に不動産会社が負担します。しかし、仲介手数料に含まれているため、結果的には不動産を売却する売主の負担にもなります。そのため、広告費を抑えながら効果的な広告を行うことが大切です。

まとめ

不動産売却の広告は、売却活動の成功のカギを握っているといっても過言ではありません。不動産会社と相談しながら、あなたに合った宣伝方法を選び、スムーズに売却活動を成功させましょう。

仙台の不動産そうだん窓口について

仙台市内を中心に仙台市青葉区内に実店舗を構えて日々お客様のご相談を承っているのが当窓口「仙台の不動産そうだん窓口」です。当窓口は、不動産売却の専門不動産会社ですので、売却のプロが不動産売却を成功に向けてたくさんのご提案を致します。まずはお気軽に相談下さい。

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日々蓄積されるデータを正確に分析し、確かな目で大切な不動産の最適を一緒に模索します。情報過多になりがちな現代社会ですが、必要な情報は全て開示し納得の不動産売却を完全サポートします。

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宅地建物取引士 / マンション管理士 / 賃貸不動産経営管理士 /ほか不動産系資格多数　

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